北海道アルバータ酪農科学技術交流協会 Hokkaido-Alberta Dairy Science & Technique Exchange Association.

9月29日、カナダ・アルバータ州議会からネイサン・クーパー議長はじめ3名の方が当協会を訪問されました。当日は北海道議会から笠井龍司議員などが同行され、当協会の谷山弘行 会長、理事である堂地修 学長（酪農学園大学）、西田丈夫 常務理事（学校法人酪農学園）、亀岡笑 社会連携センター副センター長なども交えて懇談されました。

谷山会長からまずご来訪のお礼と協会のあゆみについて、特にアルバータ州Olds College（酪農学園大学の学術交流協定校）へのこれまでの学生派遣について述べられ、今後の同州との交流についてご支援いただきたいと挨拶されました。
続いて堂地学長から当協会の活動について紹介いたしました。クーパー議長はOlds Collegeのあるオールズ地区を含む選挙区からの選出であることから、両大学の交流やこれまでの協会活動に非常に関心を持ってくださり、アルバータ州の農業や学生の研修についてなど活発に意見を交換することができました。堂地学長からはカナダで肉牛の農業研修を希望している学生の受け入れ農場を探していることが話され、クーパー議長からもぜひ協力したいというお話をいただくことができました。

昼食には酪農学園大学の学生が企画開発に携わったパンや、大学の健土健民牛乳とアイスクリームなどを召し上がっていただきながら、2019年度アルバータ大学夏季研修プログラムに参加した獣医学類6年下岡誠さんも交えて和やかに懇談されました。

昼食後は大学内の施設を視察されました。まず附属動物医療センターでは、各施設を回りながら大田寛センター長から直接説明を聞かれました。アルバータ州議会にはHansardという猫がいるそうで、Hansardが議会の席や錫杖などと一緒に写った写真を見せていただきながら、診療中の動物の様子やセンターの医療設備などを見学されました。

次にバスで移動し、元野幌にある大学の肉畜生産ステーションを視察されました。2020年度アルバータ大学オンライン留学プログラムに参加した酪農学研究科博士課程1年片岡妃奈さんから農場についての説明があり、元野幌農場で飼育されている肉牛を学生たちが柵の近くまで引いてきました。また大学と連携協定を締結している北海道コカ・コーラボトリングと取り組んでいるエコフィードについてなども説明されました。アルバータ州は畜産業が盛んであることから、農場での取り組みや牛の説明などを真剣に聞かれている様子が印象的でした。視察の最中には晴れ間も見え、早秋の爽やかな風が感じられる中、ご訪問を終えられました。

当協会は来年創立50周年の節目を迎えます。クーパー議長からは直々にお祝いの書簡をいただきました。今回のご訪問を通して今後のアルバータ州との交流がより一層活発になることを大いに期待し、これからも協会活動を進めてまいります。