第16回全日本共進会において後継者育成プログラムを実施しました

Date:2025.10.28

2025年10月24日から26日にかけて開催された第16回全日本ホルスタイン共進会北海道大会において、当協会は「後継者育成プログラム」を一般社団法人日本ホルスタイン登録協会様と共催で実施いたしました。本プログラムは2025年度海外農業技術セミナーを兼ねて実施されたものです。

 

【ジャジング&リードマンスクール】
開会前日の10月24日(金)の午後には、全国の高校生を中心とした参加者を対象に「ジャジング&リードマンスクール」を開催しました。
講師にはカナダの公式審査員として30年以上の経験を持つブルース・ウッド氏をお招きし、牛の見方や牛の引き方について指導をいただきました。このスクールには全国から178名の生徒が申し込み、熱心に耳を傾けていました。

英語で「リードマンとしての心得」は”Showmanship(ショーマンシップ)”と呼ばれます。どのように牛を正しく見せ、審査員や牛に対してどのように振る舞うべきかを、実践的に学びました。
審査会場のリングでは、生徒達が輪になってメモを取り、講師や牛の動きを一生懸命に追いかける姿が印象的でした。参加者の中には中学生の姿もあり、真剣に学ぶ姿勢が会場全体に広がっていました。

第16回全日本共進会において後継者育成プログラムを実施しました
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【リードマンコンテスト】
続いて行われたリードマンコンテストには82名の高校生が出場しました。
ブルース氏が実際に審査を行い、「高校1・2年生の部」「高校3年生の部」それぞれからベストリードマン、セカンドベストリードマン、優秀賞5名を選出しました。
講師の指導内容を実践しながらShowmanshipを発揮する高校生たちの姿からは、本大会にも劣らぬ熱気と緊張感が感じられました。予定時間を大幅に超える審査となりましたが、ブルース氏は「全てのリードマン、全ての牛を見ることが私の務めであり、信念です」と語り、最後の1人・1頭に至るまで真剣に審査していました。
表彰では受賞者に対して主催者・関係者からトロフィーやメダルが贈られ、ブルース氏からも記念品が授与されました。

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【初開催「ハイスクールデイリーグランプリ」で会長賞授与
10月25日(土)・26日(日)に行われた本大会では、出品された高校出品牛の中から最優秀牛を選出する「ハイスクールデイリーグランプリ」が初めて開催されました。当協会からは、優秀な成績を収めた高校に対し、髙島会長より「会長賞」として楯が授与されました。
授賞式では、髙島会長が出場した高校生一人ひとりに声をかけ、その努力と栄誉を讃えました。会長賞の楯には、未来の酪農を担う若い世代への賞賛と激励の思いが込められています。

第16回全日本共進会において後継者育成プログラムを実施しました
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全国から参加された皆さん、運営を支えてくださった皆さん、花摘み隊を務めていただいた酪農学園大学の学生さん達に心より感謝申し上げます。
仲間とともに大切に育ててきた牛と出場するまでの道のりには、学校での学習に加え、朝の搾乳や牛舎の清掃、日々の給餌など、数え切れない努力があったことと思います。その真摯な姿勢と情熱こそが、未来の酪農を支える大きな力になるとしんじています。
これからも「牛を観る目」と「牛と向き合う気持ち」を大切に、夢に向かって歩みを続けてください。事務局一同、その夢の実現のために酪農学園で再びお手伝いできることを心から待ち望んでいます。

第16回全日本共進会において後継者育成プログラムを実施しました
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